はじめに
N1の合格条件
日本語能力試験のN1に合格するためには、得点上の条件があります。
[N1] 合格の2つの条件:
総合得点として100〜180点を取る。
「言語知識」「読解」「聴解」の3科目それぞれで19点以上を取る。
言語知識:60点満点
読解:60点満点
聴解:60点満点
合計:180点満点
合格最低点:100点(100点から180点を取ると合格)
ただし、「言語知識」「読解」「聴解」の3科目それぞれで基準点である19点以上を取っている必要がある。
言語知識の基準点:19点
読解の基準点:19点
聴解の基準点:19点
N1読解の基準点である19点を確実に取るにはコツがあります。
このページでは、JLPTN1読解問題が苦手で、N1読解の勉強の仕方に悩んだり、良い勉強法がないかと悩んだりしている日本語学習者の皆さんに、JLPTN1読解問題を解く前に知っておいてほしいことをお伝えします。
N1読解が苦手な学習者の皆さんへ
はじめまして!
JLPTN1読解問題が苦手な日本語学習者の皆さん。
皆さんは、文章を最初から最後までよく読んで、質問文に対する答えを自分で考えていませんか。
こうした解き方は、母語話者と同じくらいの読解力がある人だったらよいかもしれませんが、多くの人にはおすすめしません。
では、どうすればよいのか。
大丈夫です。このページを読めば、N1読解を短期間で効率的に攻略するコツがわかります。
『日本語横綱』ってどんなサイト?
こちらは、読解受験対策を通して、JLPT日本語能力試験で一番難しいレベルのN1合格を目指す学習者向けのサイトです。
日本語能力試験JLPTのサイトで確認してみたところ、JLPT日本語能力試験N1の認定率は、およそ30%台。合格できるのは、受験した10人のうち3人だけです。
簡単には合格できません。
特にN1読解は、日本語母語話者の成人が解いても、難しいと感じる内容です。
改めまして。どうも!夢ノ富士 雅久(ゆめのふじ まさひさ)です。
私、夢ノ富士は、日本語教育歴が20年以上あり、日本語教育歴=日本語や国語の問題作成歴でもあります。
問題作成者としての経験豊富な私だからこそお伝えできるN1読解攻略のポイントがあります。
それをご紹介することを通して、皆さんがN1に合格できる助けになればと思い、このサイトを作りました。
このページが役に立つ方
- JLPT日本語能力試験の最上位レベルN1合格を目指す日本語学習者
- N1読解の受験勉強方法を知りたい人
- N1読解問題を解くコツ、効率的な勉強法を知りたい人
このサイトの運営者について
- 日本の国立大学大学院修士課程修了。
- 日本語教育歴=日本語国語問題作成歴、20年以上。
- 国内外での公的機関の日本語の試験問題作成の経験者。
日本語の問題作成、対策では私が横綱です!
このサイトページの特徴
・公的機関の試験問題作成の経験を国内外で積んできた、経験者ならではの観点で、N1読解攻略のポイントをご紹介します。
・すべてN1レベル相当の日本語で紹介します。JLPT日本語能力試験N1レベルは、最も難しいレベル。このページの日本語を読んで、考えたり、実際に行動に移すことができれば、N1レベル合格にさらに近づきます。
N1の読解問題は難しい?
結論から言います!
N1読解は、難しくありません。
JLPT日本語能力試験のN1の読解は、言語知識と比べても、確実に基準点以上を取ることができます。
例えば、文字や語彙問題を解くためには、覚えなければならないことばかりですが、読解問題では、文字や語彙をひたすら覚える必要はありません。
とはいえ、JLPT日本語能力試験のN1を受験しようとしている皆さんは、こう思っているのではないでしょうか。
「言語知識は大丈夫ですが、読解は苦手です。」
「合格できる点数が取れなくて困っています。」
「大体はできるんですが、100%はできません。」
「N1の読解は語彙が多くて意味がわかりません。」
「試験時間が短くて、解答する時間が足りません。」
「答えはなんとなくわかるのですが、自信がないんです。」
「練習問題はできますが、試験では同じ問題が出ないからだめです。」
など。
つまり、N1読解問題について、
[N1読解が苦手な人の捉え方]
・言語知識、特に文字や語彙は、機械的に暗記して頭に入れるだけだが、N1読解は暗記では対応できない。
・N1の読解は、語彙が多いし、知らない語彙ばかりだから、文章の意味がわからなくて、答えもわからない。
このように捉えている人が多いのだと思います。
そんな皆さんにN1読解問題を解く前に知っておいてほしいことがあります!
N1読解の勉強法は、語句を辞書で調べたり、覚えたりすること?
皆さんは、効率的にN1読解問題を解こうとしているでしょうか。
皆さんは、
[N1読解が苦手な人する勉強法]
N1読解の練習問題を解くために、問題に出てくる知らない語句を一つずつ丁寧に辞書を引いて調べる。
あるいは、
N1に必要だとされる1万語ほどの語彙を全部覚えようとする。
こうしてはいませんか。
もちろん、知らない語句を調べるために辞書を引いたり、語彙を数多く覚えることはとても大切なことです。
しかし、N1読解で基準点以上を取るための勉強と、語句を覚えたり、辞書で調べたりする勉強とは直接的な関係はありません。
N1読解問題ができるかどうかは、どれだけ多くの語句を知っているかどうかではなく、答えを出す方法を知っているかどうかなのです。
N1読解問題を解くためにテクニックがあることを意識すれば、誰でも、確実に答えがわかるようになります。
N1読解で基準点以上を取るためにまず皆さんが意識すべきことをお伝えしましょう。それは、N1読解問題の答えを出す方法があって、それまず覚えることです。それがN1読解攻略の近道であり、必要なことなのです。
これは、短期間で集中的にできる、効率的な勉強方法だと言えるでしょう。
効率的にN1読解問題の受験対策するには、答えを出す方法を知ろう!
N1読解問題の答えはどこにある?
JLPTN1読解には大きな特徴があります!
JLPT日本語能力試験のN1読解の問題は、説明指示文、問題本文、質問文、選択枝で構成されています。
問題についての説明指示文:
「(〜である。)〜最もよいものを1・2・3・4から一つ選びなさい。」などの指示。
問題の本文:
「内容理解」では、200字から1000字程度の文章
「統合理解」では、合計600字程度の文章
「主張理解」では、1000字程度の文章
「情報理解」では、700字程度の情報素材の文章
質問文:
「筆者が言いたいことはどれか。」「〜のはなぜか。」などの問いかけ。
選択枝:
1から4の4つ。
そして、これらには特徴があるのです。
①問題の本文:筆者が書いた全ての文章ではなく、前後や一部に省略があること。
②質問文:決まったパターンの問いかけ文があること。
③選択枝:答えが1つに決まっていること。
この特徴の中で最も重要なのが③選択枝の「答えが1つに決まっていること」です。
JLPTのN1読解問題は、試験問題です。「試験」ですから、答えが2つも3つといくつもあると試験の意味がなくなりますよね。読解の文章についてのその人の考えや意見を聞いたとしたら、それは人によってさまざまな回答になるでしょう。そのため、試験の問題作成者は、皆さんの考えや意見を質問することはできないのです。
つまり、JLPT N1読解の問題では、文章についての皆さんの意見や辞書で定義されている語句の意味は聞かれていません。
答えは皆さんの頭の中にはないのです。
[答えはどこにあるのか?]
JLPTN1読解の答えは、問題文と選択枝の中にある。
では、答えはどこにあるのか。
それは、
問題の本文
と
選択枝
この中です。
たとえ、質問文が「この言葉の意味はどれか。」だったとしても、答えは問題の本文と選択枝の中にしかありません。
N1読解問題の答えは、「問題本文の文章と選択枝」にしかないことを頭に入れましょう!
まとめ|N1読解問題は、よく読んで考えれば答えがわかる?
N1読解問題を解くコツは、自分で考えないで文章を見ること
皆さんにN1読解問題を解く前に知っておいてほしいことがこれです!
皆さんに知っておいてほしいことは、JLPTN1読解問題は、数学で公式を使って解くのと同じように、
N1読解では、本文の中にある語句が答えを出すために必要な鍵になる。
その鍵を使えば、
N1読解問題は、誰が、どこで、いつ解いても同じ答えになる。
ということです。
JLPT日本語能力試験のN1の実際の試験では、考える時間はないと思ってください。
ですが、そもそも自分で考える必要はないのです。
N1読解の問題を解く大きなコツは、皆さんが
N1読解問題を解くコツ
自分で考えないで文章を見ること
なのです。
ここまで読んだ皆さん。お疲れさまでした。
これで皆さんは、N1読解問題を実際に解く前に、意識する点があることがわかったと思います。
「自分で考えないで文章を見る」ことがN1読解を攻略するコツです!
おすすめのN1読解用の対策本
そこで早速、N1読解の受験対策を問題集でやってみよう!と思った皆さん。
「出版されているN1読解用の対策本で良いものはないか」
と思ったのでは?
試験の問題作成経験が豊富な私がお答えします!
JLPT日本語能力試験のN1に合格するためには、短期間で効率よく学習することが大切になります。
N1読解問題を解くコツとしての答えの出し方を知ることによって、短期間で集中的に効率よく学習できますが、良い試験対策本を選んで解くのも大切です。
そこで、試験問題作成者としての経験が豊富な管理人がおすすめする対策本についてのこちらの記事もぜひ参考にしてください。